日本はどうする?サマータイム実施のメリット・デメリットとは?

毎年議論はなされるものの、日本ではなかなか導入されないサマータイム。そんなサマータイムの事をみなさまどこまでご存知でしょうか?そもそもサマータイムって何?という事から始めてみました。

◆サマータイムとは

サマータイムとは日の長い夏の間、時計を1時間進め、昼の時間を長くして時間を有効活用しよう、というもの。要するに本来の時間は午前8時でも、サマータイム導入時は午前9時を指している事になります。
例えば日本で1月1日午後7時だとするとニューヨークでは1月1日午前5時というのが本来の時刻ですが、サマータイム導入時は日本で8月8日午後7時の時、ニューヨークは8月8日午前6時になります。

◆サマータイムに期待される事

1時間時間を早める事で明るい時間に帰宅でき、余暇の充実が期待できます。
それに伴う経済効果も期待されています。余暇の時間が増える事で外出の機会が増え、結果的に消費意欲が沸き、消費拡大につながると考えられています。
また、帰宅時間が早まるために消費電力の削減も見込めます。会社やオフィスのエアコンや照明にかかる膨大な電力の削減に加え、家庭でも起床時間が早まれば就寝時間も早まる事から、消費電力が抑えられると予想されています。
こうした消費拡大と節電という2つの観点からサマータイム導入には大きな期待がかかっています。

◆日本のサマータイム

日本でも一部の市町村や企業では実際にサマータイムやクールビズが始められています。


しかし現在、国としてのサマータイムは導入されていません。
とはいえ毎年のように議論はなされています。特に2011年3月に起きた東日本大震災の際に起こった原発事故による電力不足から、省エネ・エコ活動につながるサマータイムの導入に関して早い時期から実施の声が上がっていました。
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しかし政府は結果として2011年、国としての導入を正式に断念しました。
電力不足の懸念はあるものの、サマータイムにおける時間設定などのコストを考えると理に合わない、というのが最大の理由でした。
メリットばかりではなく、デメリットの部分も取り上げ両方の折り合いがつかない、ということが、導入見送りの理由の一つとして挙げられていますが、現段階では議論が納得いくまでなされていない、準備が整っていない、ということが実際の所でしょう。
しかし今後とも省エネについては国どころか各国を挙げて考えなければならない問題ですので、サマータイムの導入も今後とも議論の議題として上がるのは必至のことでしょう。

 

◆世界のサマータイム

現在、国連加盟国193カ国のうちサマータイムを実施しているのは62カ国で、全加盟国の約1/3となっています。
比較的高緯度の国々の実施率が高く、低緯度の国々ではサマータイムの実施率は低くなっています。
これは高緯度の国では、冬の間あまり太陽の光が降り注がない地域が多く、消費電力の問題に加え、太陽の光を望める夏の間にサマータイムを導入することで、積極的に太陽の恩恵を受け、健康を促進しようということも関係しているようです。

4月になると一斉にサマータイムとなり、その国(州)単位で時間が1時間早まります。既にサマータイムに慣れている国では当たり前のように時計を進めていて、夏時間・冬時間と区別をつけることで特別支障もないようです。これに対し日本をはじめとするサマータイムを導入していない国においても国際的交流がある場合、時差のズレを考慮しての経済活動を行っています。

但し、最近はいくつかの国でサマータイムを廃止する国も出てきています。特にロシアでは長年続いたサマータイムの廃止を決定しました。これは時間を一年中サマータイムとすることで結果的に廃止としたもので、1時間の時間のズレによる健康への影響を懸念してのことが最大の理由です。

◆サマータイム導入でこうなる

サマータイムを導入した場合、人々の生活スタイルは少なからず変化する事でしょう。特に仕事面では大きく環境が変化します。
1時間時計を進めることになるので、全ての行動を早めることになります。
まずは起床から。

始業時間が早くなるので、それに伴い、起床、朝の準備等も1時間早くなります。
さらに人々の活動に伴う商売に関わる方々(例えば鉄道員やコンビニ店員などの販売業、サービス業など)も同じく1時間早く活動を始めることになるでしょう。
そうして早い朝が始まるわけですが、正直ここが一番混乱を招く部分でしょう。逆に言えば朝の時間のスタートさえ躓かなければ、あとの時間の流れはスムーズにいくだろう、と考えられます。
次に変わってくるのが帰宅時間。残業がなかった場合、退社時間が午後5時の会社では、サマータイム導入時では本来の午後4時に退社することになります。まだ明るい時間なので、時間的余裕が生まれ、何かの教室に通ったり、ショッピングしたり、ちょっとしたドライブに出たり…と様々なプランが立てられそうです。週末ともなれば旅行の計画など比較的大きな計画も立てられる余裕も生まれるでしょう。
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これらは一つの例ではありますが、実際にサマータイムを導入したら仕事の環境や生活スタイル・社会通念や経済などが少なからず変化するでしょう。

◆最後に

今現在日本では未だ導入のない、サマータイム。
しかし、資源枯渇が懸念され、再生可能エネルギー活用が叫ばれる現代において、省エネ・エコにつながる点や、陽光の恩恵を受けて人々の健康を促進できるという点などメリットも多い一方、時間的混乱を招いたりコスト面への不安、時間がズレることによる健康への影響、また勤勉な日本人は余計に残業してしまうのではないか、などデメリットも多々あります。
日本でまだ指針が固まらないのは、メリット・デメリット双方を天秤にかけて、まだ多くの人にとってデメリット観が大きいからということも言えそうです。
メリット・デメリットを様々な角度から予想・検討する必要があるでしょう。

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